2006年11月20日月曜日

『夜のピクニック』

(恩田陸)



何か事件が起きるわけでもなく、ただただ、高校生たちが、朝から翌朝まで80キロをひたすら歩いていく。それぞれの思いを抱いて、他愛のない会話をしながら、ただ歩いていく、それだけなのに、特別な作品。



「みんなでただ歩く。ただそれだけのことが何でこんなに特別なんだろう」



これは、作中の言葉だけれど、本当に。ただ、歩いているだけの小説が、こんなにもいろんなことを思い出させ、考えさせてくれる。



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