2006年8月21日月曜日

『虚空の逆マトリクス』

森博嗣



7つの短編集。
サイバー空間と現実世界の絡み合いを描いた「トロイの木馬」、毎日同じ時間に真っ赤なドレスを着てバス停に座る老女のナゾ・・・「赤いドレスのメアリィ」、回文(上から読んでも下から読んでも同じになる言葉・文)同好会が謎解きに当たる「ゲームの国」、人気シリーズ犀川&萌絵の短編「いつ入れ替わった?」 など。



うーん。。。森博嗣さんの作品は結構ちょこちょこ読んでいるし、犀川&萌絵シリーズも好きなんですが、この短編集は今まで読んだ中で最低評価かも。。。ファンの方すみません。。。



と、思いつつ、今amazonの書評を見たら、結構皆さん高評価でびっくり。。。



おぉ!!と思ったのは「ゲームの国」に出てくる、超長文の回文の連発くらいかな(5行くらいに亘る文が、逆から読んでも同じになる!!)。あれはすごい。あれは本当に森氏が考えたんだろうか??すごい。



犀川&萌絵の展開については、(以下ネタバレ反転)私的には不満~。犀川先生、人間的になりすぎです。これはこの短編に限らず、シリーズが進むにつれて段々そうなってきてたけど。最初の飄々とした犀川先生が好きだったのに。。。指輪あげちゃうなんて、ベタ過ぎ。所詮男だねあんたも。。。(ヒドイ^^;)



(講談社文庫)



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