2007年2月4日日曜日

『知っておきたい仏像の見方』

(瓜生 中)



仏像の発祥から、インド、中国、日本など、各地での発展とともに、仏像の大まかな特徴などを解説。



これは、思いのほか大当たりでした!



入門編で、やさしく、楽しく読めます。仏像はどのような経緯で作られるようになったか、とか、如来、観音、菩薩、羅漢、天など、様々な種類の仏像の由来を解説した上で、仏像に見られる種々の特徴を解説してくれます。仏像の顔や体に見る特徴、台座の種類、光背の種類、などなど。



 



すごい笑ったところもありました。
インドには、古来より偉大な人物には凡人とは異なる様々な特徴があると考えられて、仏像にも「三十二相・八十種好」と呼ばれる特徴があるのだそうです。例えば、仏像のぼつぼつ頭(螺髪)だとか、足は偏平足だとか、指は長くて細いとか、腕は膝まで届くほど長いとか、とか、とか、とか。で、その中の一つ。皆さんも良くご存知の、額のポチ。私、あれはインド人がよくしている飾りと同じだと思っていたのですが、、、以下、本文を引用しつつ・・・



「白ごう』とは「白い毛」のことで、如来の眉間の上には一筋の白い毛が右渦巻きに渦巻いているという。



へぇ~、あれって毛なんだ!しかもぐるぐる巻いてるのね・・・



そして、仏が衆生(すべての人々)を教え導くために説法をするときや、慈悲を発揮して衆生を救おうとするとき、白ごうが真っ直ぐにのびて光を発するといわれている。



え、鬼太郎風!?ぴーん、ってなるの??



仏典によると白ごうの長さは、ふだんは直径一寸(約3センチ)、長さ三寸(約9センチ)の大きさだが



直径3センチって、結構大きいんだな。ポチどころじゃないじゃん。



のびると、五尺(約1.5メートル)、あるいは、一寸五尺(約4.5メートル)になると記されている。



・・・。いや、おかしいからっ(T▽T)。
目の前で説法してるときに、みよーん、って眉間から毛が何メートルも伸びたら、びびるって(☆。☆)。



あとは、仏様の舌はものすごく大きくて、口の外に出すと、顔を全部覆うくらい大きい、とかね。その状況を想像すると威厳もへったくれもないな(* ̄m ̄)。



とは言っても、こういうのはごく一部で、全般的には、「ふむふむ」「へぇ~、そうなんだ」という感じでとってもタメになりました。今後仏像を見るのがちょっと楽しくなりそうな感じですね。



2 件のコメント:

ヒマなあき さんのコメント...

なんかどっかで聞いたな・・・
なんでも古典になるにつれて自然と霊験あらたかになるけど、中身そのものより「大事にしたい気持ち」が煮詰まっているからのような気がします。
でも何千年と残そうと思われるようなものになるにはそれ自身にそれなりに「何か」があるんだろうけどね。
そういえば、五尺・あるいは一寸五尺って・・・2段階に調節可能(出典が違うだけ?)!!用途がちがうんだろか・・・。
宗教って伝言ゲームみたいなとこがあるから、一部伝言に失敗してるのかも?
時代のアイドル如来様の噂:
「ねぇねぇ、如来様の眉毛、つながってて真ん中に白髪が生えてる!!」
「如来様の眉毛の白髪、右巻きよ!!」
「如来様の眉毛は3x9センチ(ていうかでかすぎ?)」
「(眉毛)最近ちょっと伸びてきたんじゃない?」
「身長は5尺ちょっと」
・・・・聞きかじった編集者が本人を取材せず「如来特集」出版・・・・
「如来様の眉間の白ごうは3x9センチ、きらりと光るチャームポイント」
「伸びると5尺一寸(ちょっと)」
・・・・その記事を盗用して「如来スペシャル」出版・・・・
「白ごうは使うときに光る」
「伸びると一寸五尺」
ばちあたりな話でしたm(_ _)m

ぺこ さんのコメント...

��「大事にしたい気持ち」が煮詰まっている
そうですね~!長いこと皆にお祈りされてきた対象物って、なんか「気」のようなものが溜まっていく気が。
��一部伝言に失敗してるのかも?
あはは、「伝言」ていう言い方がなんか素敵^^。
確かに色々と尾ひれがついているんでしょうね~。
��如来様の噂
うんうん、きっと当時はこんな会話もなされていたに違いない!まぁ、宗教ってそんなもんですよね。ありがたい教えだけじゃ、なかなか爆発的には広がらないんでしょう。キリストだって水の上歩いたりしてるしね^^;
そういえば、「仏様は偏平足」っていう特徴も、仏典上は「衆生救済のため歩きに歩いたからそうなった」ということだそうですが、シュウゾー曰く
「子供の頃野山を駆けて遊ばなかっただけじゃぁ・・・」
うん、確かにね。お釈迦様、王子様だからね^^;