2009年9月25日金曜日

『獣の奏者』

��上橋菜穂子)

王国の戦力として飼育され、汚れた獣とされる「闘蛇」。その世話役である闘蛇衆の村に暮らすエリンの日常は、母が世話する闘蛇たちが一夜にして原因不明の全滅を遂げた日から一変する。
闘蛇はなぜ死んだのか、母はなぜ自分の命を救うためにすら、指笛を吹くことを躊躇したのか。
母と同じ獣ノ医術師を目指したエリンは、王国の成り立ちの歪みに巻き込まれていく。

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上橋さんのファンタジーが、最近結構お気に入りです。
この作品も、各々のエピソードには子供向け感が否めませんが、全体の構成は本当に面白い。他の作品同様、民間伝承や国家権力のあり方をうまくストーリーに織り込んでいるところが良いです。

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